“新しいこと、未経験なことについて、ネガティブに判断するようになってはいないだろうか” 著者の問題提起にドキリとしました。 いま切実に、ITを理解したいと思っています。 猛烈な速度や難解な用語に面食らっています。 どうやって学べばいいのか、わからないくらいです。 とはいえ、戦前生まれの両親でさえ、スマホを操る時代。 ...
2019-11-02
中国文学者による酒好き肴好きのためのエッセー集。 上戸下戸の争の話など、たいへん愉快でした。 下戸は「茶」「飯」「餅」「砂糖」「菓子」をもって、「酒」に対抗。 「酒」対「茶」とは、考えたこともありませんでした。 江戸時代の大酒大食の会の記録がありましたが、豪快です。 特に気に入ったところ。 “茶人には茶室がある、酒徒も須らく「酒室」を持つ...
2019-02-09
『誰も知らない』(是枝裕和) 『ユキとニナ』(諏訪敦彦、イポリット・ジラルド) 今年の2作も新作ではありませんでした。 年間100~200作程度見ているだけでは、こんな大事な映画ももれてしまいます。 『誰も知らない』は、2004年のカンヌ国際映画祭主演男優賞受賞作品。 『ユキとニナ』は、2009年のカンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品。 ...
2019-01-01
郵便局のサイトに「ニッポンの名字」というサービスがあります。 https://nenga.yu-bin.jp/myoji/ 田松という名字。 ずっと変わっていると言われてきました。 ほんとうに? 多そうな名字から。 母方の姓、鈴木を調べました。 佐藤に次ぐメジャーネーム、180万6,000人です。 新潟の高校時...
2018-09-29
著者が「なるほどと痛く感じた」ことがありました。 「広辞林」に「文化:西洋かぶれをすること」を見つけたのです。 「そうであってはならない」と考えました。 日本の住宅は、西欧人からその小ささを揶揄されたものでした。 ところが、著者は「ウサギ小屋は素晴らしい」と考えます。 「住まいの価値」は、「広さ」ではなく、「住まい方」で決まります。 「寝る」、「食べる」、そして...
2018-08-11
著者の原尞は、1988年デビューのハードボイルド作家。 1989年、2作目の長編で直木賞を受賞。 17歳、それを機に読みました。 それから30年です。 ハヤカワミステリマガジン2018年3月号。 特集「原尞読本」の表紙で健在を知りました。 既読の2冊。 デビュー長編『そして夜は甦る』。 長編第2作『私が殺した少女』。  ...
2018-07-21
会話力が問われる職業です。 わかりにくい話をご理解いただくこと。 もっとも大切にしたいと思っています。 ところが、これがとても苦手です。 話下手の東北人、なんとかしないと。 というわけで、読みました。 ぎくりとする指摘がありました。 「混んだ居酒屋で店員さんをスマートに呼ぶ」という訓練。 飲み屋さんで何度呼んで...
2018-07-07
「ソバの花」というエッセイ。 書かれているのは、川魚、ソバ、山菜、茸。 典型的な山の幸です。 秋田の山間の小さな温泉宿を思い出しました。 「渓流の最深部、最後部までもぐりこむ」ところに棲む、イワナ。 「不毛地の産物」という、ソバ。 「もっともノーブルな味」と称する、山菜。 「深入りしすぎて谷へ転落したという話を聞くこともある」、茸。 ...
2018-06-23
大部分の日本人にとっては、LもRも、らりるれろ。 英語、フランス語等はもちろん、中国語も区別するのですが。 これに関して、最近気づいた勘違いがありました。 クラウドです。 クラウドは、クラウドコンピューティングを略した用語だそうです。 Gmailのようなアプリケーションサービス、ネット上にデータを保存できるストレージサービスなど...
2018-06-09
思考が硬直化しつつあったのかもしれません。 会計知識などを学んだことで、そこに安住してしまっていたようです。 お金、経済、経営など、変わりゆくものだったことを改めて知るのです。 たとえば、IT企業の財務諸表についての話がありました。 「人」が最大の資産であるこうした業種では、財務諸表では投資判断は困難。 海外の一部の機関投資家は、従業員満足度調査を判断データとして...
2018-04-28