昨年末、映画監督・小谷承靖の訃報は、日経には掲載されなかったようです。
約20年前、知る人ぞ知る緊張感漲る劇場、浅草新劇場で見ました。
『ザ・ゴキブリ』
スクリーンに、もみあげグラサンの渡哲也が投影されたのでした。
その前編『ゴキブリ刑事』は、後日、文芸坐2で見ました。
その渡哲也も亡くなりました。
『仁義の墓場』を初めて見たのは、川崎国際1でした。
もっとも圧倒された映画のひとつです。
浅草、池袋、川崎……。
好みの映画は、この辺りの映画館(とりわけそのにおい)の記憶とともにあるようです。
シネコンでは、まずないことです。
みな閉館しました。
渡哲也といえば、主演作『野良犬』の監督・森崎東が亡くなりました。
森崎東の監督作『喜劇 男は愛嬌』に出演していた宍戸錠も。
すべて1970年代のプログラムピクチャー(映画量産期の2本立て用作品、大雑把ですが)。
今年のベストは、いずれも1952年製作のアメリカ映画です。
『シマロン・キッド』(バッド・ベティカー)
『地獄への退却』(ジョセフ・H・ルイス)
よくよくB級映画(同じく、量産体制下の2本立て興行用低予算映画)が好きなんですね。
今さらながら、『山の焚火』(フレディ・ムーラー)も衝撃でした。
閉鎖的な空間設定等、この映画にも上記同様の精神が宿っていると思うのですが……。
佐賀・福岡の相続・会計・税務は税理士事務所タマツ(田松貴志)にお気軽にご相談を!