鹿児島本線で思い出すのが、大岡昇平の小説『帰郷』です。
「大阪から和歌山へ行く電気鉄道は二本ある。」
南海鉄道と阪和線。
紀の川に滑り降る車窓の景観が楽しいから、「愛好する」のは阪和線だそうです。
その異様な「地形描写」が記憶に残ります。
KBCシネマで映画を見た夕べ、福岡から基山への帰路は2ルートあります。
西鉄福岡駅からの西鉄天神大牟田線(三沢駅から徒歩45分)と博多駅からの鹿児島本線。
どちらも並走する鉄道、似ているようで違うところがあります。
大阪~和歌山間のそれは、並行して交わることがありません。
鹿児島本線は、笹原~南福岡間で西鉄線と交差します(久留米の先でもう一度)。
これは地図を見て知ったこと。
和歌山に住んでいた子どものころ。
なぜか覚えているのは、天王寺から和歌山へ(逆ではなく!)の阪和線です。
車窓は覚えていません、夜やみだからです。
そのことを、夜の鹿児島本線で思い出します。
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