『やすらぎの住居学』(清家清)|佐賀・福岡の税理士タマツ

2018-08-11

『やすらぎの住居学』(清家清)|佐賀・福岡の税理士タマツ

著者が「なるほどと痛く感じた」ことがありました。
「広辞林」に「文化:西洋かぶれをすること」を見つけたのです。
「そうであってはならない」と考えました。

 

日本の住宅は、西欧人からその小ささを揶揄されたものでした。
ところが、著者は「ウサギ小屋は素晴らしい」と考えます。
「住まいの価値」は、「広さ」ではなく、「住まい方」で決まります。
「寝る」、「食べる」、そして「親子・家族のスキンシップ」に対応できる小空間は、優れて日本的です。

 

さらに、日本の住まいには「間」があります。
たとえば「床の間」という、「ベッドルームではない」、「一見ムダな空間」。
ごく小さな茶室の「床の間」という空間に、日本人は「宇宙」を感じます。
狭小空間に深遠な「間」を見出すことができるのが、日本の住まいなのです。

 

日曜美術館「小さな家たちの冒険」で、著者の「私の家」を見たことがあります。
室内にいながらさわやかな風が感じられる、そんな「清々しい家」です。
清家清(!)は、まさにそんな建築家だと思いました。

 

 

 

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