『もたない男』(中崎タツヤ)|佐賀・唐津の税理士タマツ

2016-06-25

『もたない男』(中崎タツヤ)|佐賀・唐津の税理士タマツ

漫画家の中崎タツヤさんは、そのシンプルな仕事場により、もたない人として知られているそうです。
不動産屋に内見に案内されたみたいな部屋で、置いてあるものはだいたい暗唱できます。
自分はそこまで徹底できていませんが、2週間程度の出張、旅行であれば、持ち物リストは頭の中です。

 

小学校、中学校の卒業アルバムを、捨ててしまったというくだり。
同じく小中高と破棄しました。
数年前、実家で、小学校のものを見つけましたが、双子の兄のものでしょう。
大学のものは、そもそも卒業式に出なかったため、もらっていません。

 

いっぽうで、食べ物は捨てられないそうです。
ハンバーガーとコーラを食べたいとき、単品で買うよりもポテト付きのセットのほうが安い場合。
ポテトはいりません。
単品を頼みます。
うちの両親も、ともに米屋の子女、母は食後の茶碗で必ず白湯を啜っていました。

 

本を買っても読んだら捨てます、というところ。
上京時、300冊くらい、本を持ってきました。
数年後、独特な装丁がかっこいいと思っていたハヤカワ・ポケット・ミステリ以外、ほとんど始末しました。
さらに処分し、最少時は3冊。
少し増えましたが、編集者として携わったものも失われ、いまでも靴箱ひとつに収まります。

 

著者は、はるかに厳格でした。
本は、読むそばから読み終わったページを破って捨ててしまいます。
食器棚に半分くらしか食器が入っていなかったら、棚の半分はノコギリで切りとってしまいます。
ボールペンのインクが減るごとに本体も短く削ります。
判型によって背の高さが違う本、本棚に並べるとばらばらで、すごく気持ちが悪い。
カッターで本の上と下を切って、背丈を揃えます。

 

ただ、次のような感覚は、相容れないようです。
スーパーで5個セットのティッシュを買い、1箱残して残りは捨てるという、知人の話。
当人も、100円ショップで買う2個1組の糊、1個はすぐに捨てます。
2個1組でしか、売っていないからだそうです。
同じ捨てるという行為からも、「細部の考え方や物事のとらえ方が全然違うのです」とのことですが。
ほんとうに……。

 

最近、仕事場も必要ないのかもしれないと思っているんです。
仕事をするときだけホテルや旅館に泊まればいいと思っているんです。
この点は大きくうなずきました。
以前、キャンピングカーかなにかで、移動事務所を考えたという税理士さんのコラムを読みました。
とても共感したものです。

 

 

 

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