先日、相続対策のご相談をお受けしました。
ご相談にいらした方は、50代の女性Aさん。
お仕事を持ちながら、4人の方の介護やお世話をされています。
その内訳、まずは、お母さま。
お父さまは既に他界されています。
次に、おじさま、おばさま。
おふたりは、ご姉弟です。
ご夫婦ではありません。
いずれも配偶者は他界、わけあってAさんが介護されています。
さらにその方、母方のご親戚の養子に入っていらっしゃいます。
実子はいらっしゃいません。
なかなか複雑です、これはたいへんだ、と思ったものです。
相続のご相談をお受けした場合。
税理士として、これまでこんなお話をしてきました。
1. 節税対策
おそらく、これがいちばんイメージしやすいですね。
生前贈与など、時間をかけて行いたいものです。
2. 納税資金対策
これも、みなさん、気になるところでしょう。
財産は不動産だけというときなど、必ず考えておくべき。
3. 争続(族)対策
遺産分割の問題です、最優先で考えるべきでしょう。
一般的には、遺言書の作成を検討します。
ただ、当事者となった場合、これだけで終わりではないのです!
4. 財産管理対策
認知症などで、ご自身で財産管理ができなくなっている場合。
成年後見制度の利用などを、考えておく必要があります。
今回のケース。
おふたりは認知症、おひとりは施設に入っていらっしゃいます。
こうなると、なかなか手の打ちようがありません。
考えてみれば、これは特別な事例ではないのかもしれません。
夫婦ふたり、それぞれの両親が健在なら。
高齢化が進むいま、もう他人事とは言えません。
佐賀、唐津の会計、税務は税理士事務所タマツ(田松貴志)にお気軽にご連絡を。
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