最近読んだ野坂昭如の小説『水虫魂』に、こんな一節がありました。
キントーワリとは、均等割と書いて、収入のない者にかかる税金の名称とわかったのは、ごく最近であった。
均等割、正確には「収入のない者にかかる税金」ではありません。
「収入のある者にもかかる税金」ですから。
またここでは、「収入」という用語も厳密には誤りです。
「収入」から「必要経費」を引いた、「所得」が正しいでしょう。
なんて偉そうなこといって、自分にとってもそれは、「キントーワリ」でした。
(いまの仕事を始めていなければ、一生知らないままだったかも。)
いまやそれを、決まりきったことのように用いています。
専門用語って、知る人には、とても便利なものです。
きっとこのくだりは、その安易さを暴いているのですね。
つまらない話はともかく、この本、経営者必読です!
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